シール技術

シールとは製品内部に外部からの水や粉塵が浸入しないようにする働きと、内部の液体や気体が外部に漏れないようにする働きがあります。朝日電装では防水・防塵のためにシールを利用しています。船舶用製品においては、風雨や波かぶりなどで常に製品は被水状態にあるといっても過言ではありません。このような過酷な環境下においても機能を満足しなければなりません。

朝日電装の小型防水スイッチには、Oリング・ゴムブーツ・パッキンなどのゴム部品が使用されています。ゴム材質は、使用用途や取付場所によって最適なものを選んでいます。製品内部に取り付ける場合は、グリスの付着などを考慮し、耐油性の優れているNBR（ニトリルゴム）を使用します。製品外部に取り付ける場合には、オゾン耐力に優れるEPDM（エチレンプロピレンジエンゴム）を使用しています。

シールはゴムを圧縮し、その弾性力を利用して密封を行います。圧縮されるシール部のつぶし率は最大で25％、最小で8％としています。外部環境の変化による膨張・圧縮を考慮してこの範囲でつぶし率を設定する必要があります。一般的につぶし率が40％を超えると圧縮割れを起こす危険性があるため注意が必要です。

防水構造の考え方

　　防水レベル： IP67の場合

　　　　　　　 （保護等級：第１特性数字 6＝耐塵形・第２特性数字 7＝水に浸しても影響がないように保護する）
　　　　　　　　 保護等級ＩＰコード

固定用１

固定用２

摺動用１

摺動用２

ご要望をお伺いします

朝日電装では、バイク、自動車、船舶、ATV及び、建機・農機等の産業機械の分野に於いて、防水構造の開発実績があります。 そこで培ったノウハウより、使用環境や用途に合わせた製品づくりが可能でございます。
防水レベルにつきましては、構造にもよりますが、保護等級では、“IPx8”までのご製品について提案させて頂くことができます。
貴社のご製品で防水機能を必要とされます開発のご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。